病院や老人ホームのノンバンクの不動産融資はやはり難しい | 思うように資金調達ができない方へ

病院や老人ホームのノンバンクの不動産融資はやはり難しい

4月26日

一昨日、都内の特別養護老人ホームを運営する法人から施設の不動産を担保として運転資金を希望される案件の相談がありました。

※特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)とは、常時介護を必要とし、在宅での生活が困難な高齢者に対して、生活全般の介護を提供する施設です。 略して「特養」とも呼ばれています。

 

特養の場合、高齢者が入居する施設でもありますので、入院患者がいる病院同様、ノンバンクの不動産融資は難しいのが現状です。

 

その理由は、病院や老人ホームは患者や高齢者が居住する施設であることから、返済不能な金融事故が起きたとき、競売などで担保権を実施することが、人道的観点や、そのことに対して風評被害を懸念するノンバンクの方針で融資がNGになることが多いのです。

 

では、なぜ銀行は病院や老人ホームの施設を担保に取り融資を行うのかというと次のような理由が考えられます。

 

①銀行の社会的存在意義銀行は病院や老人ホームという社会になくてはならない社会インフラの整備や維持をサポートする公的な役目を担うなっているからです。

とは言え審査は厳しく行われます。

運営会社に対する信用調査や属性や財務内容、そして返済原資の審査はノンバンクの比ではなく時間をかけて細かく厳しく行われます。

 

②審査と対象とする顧客担保不動産の価値と流動性が高く、借主の属性とすぐに利払が出来なくなる懸念がなければ融資が実行されるのがノンバンクの不動産融資です。

言い換えると、金融事故が起きたとき、すぐに競売などである程度の保全が可能な案件で、借主に属性の問題がなく、特段資金繰りに問題がなければ融資を実行されるのがノンバンクの不動産融資です。

だから短期間で融資が受けやすくなっていますし、銀行だけでは不十分な額や銀行からは調達しにくくなっている借主でも融資が利用できるのです。

だから保全が競売などでしにくい病院や老人ホームの施設を担保とした融資についてノンバンクでは難しいのです。

 

実際に何社かの大手から中堅のノンバンクに打診したが、打診した先については全社取り組みは不可でした。

最後に最近アレンジをスタートした外銀に打診して回答を待っているところです。

 

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